2014年10月29日水曜日

中途半端な「グローバル人材」はいらない…か?

『プレジデント』は記事が面白いのでよく読ませていただいています。(しかも購読なしでこれだけオンラインで読ませていただいて本当にありがとうございます。あ、でも 日本に行くことがあれば必ず雑誌も買っています…。)

さて、先日、といってもず〜っと前ですが、以下の入山先生(と勝手に呼ばせていただいています)の記事(中途半端な「グローバル人材」はいらない)を読ませていただいた。


『グローバル人材』、この表現、確かに曲者 だ。そもそも、『グローバル』の定義は何だ?というところからこの記事は始まる。

私も以前勤務した日系企業の本社にて、『グローバルマインドセミナー』というセミナーにて講演をさせていただいたことがある。実際行ってみると別にタイトルだけで何でも話してよかったみたいだが、そのことがきっかけで『グローバル人材とは何なのだろうか?』と時々ぼんやり考える。

記事の中では、グローバル企業を「世界中から満遍なく売り上げる企業」と定義したというインディアナ大学ラグマン教授の調査について言及。本社のある自国地域からの売り上げが5割以下、他の2地域からそれぞれ2割強の売り上げを確保している企業を、「グローバル企業」と位置づけると、Fortune 500のうちの対象企業365社のうち、たった9社のみがグローバルであると言えたという。ラグマン教授は、企業特有の強みは本質的に限られた地域でしか通用しないのではないか、と考えたという。

ただ、ビジネスには普遍的な側面もあり、それはビジネスで活用できる人材においても言えること、という。例として挙げられているのは、対人交渉力。実際には語学力だけではなく交渉に臨む姿勢がモノを言ったりする(もちろん、プラス語学力があれば敵無し)。

グローバルを意識しすぎて外に飛び出すよりもこのような普遍的なビジネススキルをまずは鍛えること。それは日本国内でもできる。

そして地域専門家というある特定の国や地域に関する知識を豊富に持つ人材というのが引く手あまたになる、という内容。

記事では、望まれるグローバル人材とは、①普遍的なビジネススキルを持つもの、②地域専門家、ローカルエキスパート人材、の2種類ではないかと指摘。どちらかに焦点を当てることが『中途半端』で終わらないスキルとして世界で力を発揮できる人材への成長につながるという。

確かに。

そして、もちろん最低限の語学スキルは必要となるものの、①を持っていれば、海外経験を活かして②へと移行しやすいという相乗効果があるとも思う。

ただ、本当に中途半端な「グローバル人材」はいらない…のか?と思うところもあり…考えるきっかけをいただきました。


今日もたいへん勉強になりました。

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中途半端な「グローバル人材」はいらない
プレジデント 2月3日号
http://president.jp/articles/-/11740
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